前回の記事でリモートワーク&フルフレックスで働く事によって出てきた課題点を書きました。


今回はその課題に対しての取り組みについて書きたいと思います。



●まずテスト的に1週間みっちりと会って一緒の場所で働く事にした(働く時間も定時)


リモートワークに比べると直接会っていた方が圧倒的に伝わる情報が多い事は確かです。
リモートワークで働く事が目的なのではなく、一番自分達にとって働きやすい環境を作るために今までリモートワークという選択をしていました。

どうしてもリモートだけでは解決出来ない問題が出てきたので、一度全員集まって1週間働く事にしました。
日本各地のスタッフも全員集合です。


00626237b53f540f5420b706f1bc6a17_s


一度その状態で働いて、リモートでも近づけるように改善を話し合う事に。
更に下記の改善を行っていきました。


●今後必ずペアワークで働く事にした(誰も単独で働かない)

頭が2つ、ハートも2つ、手は4つ、パソコンは1台
今まで各自でバラバラに開発していたため、知恵の共有がされず、誰が何を知っているのか?どんなスキルを持っているのか?わかるようでわからず、人に聞けばすぐ解決するような事でも丸一日かけて解決しているような事もありました。

ではヘルプを求めれば良いのですが、チャットだけでは説明が難しい事もあったり、Github等のバージョン管理ツールは使っていたのですが、 コードを読んだだけでは情報共有が不十分でした。

ペアワークを行うことで下記のようなメリットがありました。


・一緒に画面を見ながら必ずペアで一つのタスクを進める事で、ここはこういうやり方があるよ!といった知恵の共有がとても進んだ

画面を見ながらだと単純なキーボードのショートカット一つにしても、ソフトの使い方、便利なサービス等、リモートワークだと結果しか見れないので途中の効率の良いアプローチが埋もれてしまっていたのが大幅に改善されました。


・プログラマがいつでも休みやすくなった!

常に誰かと一緒に開発する事により、同じ知恵を持っている人が増えるので急に自分が休む事になっても、緊急の対応や保守はペアがしてくれます。

今まで3人がそれぞれ1つずつのサービスを担当して3つ運営していたのを、
3人で3つのサービスを担当するイメージです。

これにより1つのサービスにつき一人しか担当者が居ない事による、プログラマが休めない問題が解決に向かっています。


・ペアは毎週変わるため知恵の共有が進み、人間関係も構築されやすくなる

今はエンジニア同士、デザイナー同士でペアを組んでいますが最終的には職種が違う人同士でペアを組める事を目指しています。
1週間ガッツリペアを組んで一緒に動くため、自然と深い話ができて「この人ってこういう人なんだ」というのが今まで以上にわかるようになります。
プライベートな悩みも一緒に御飯を食べたりする事で自然と話せたりする事で、仕事の人間関係から、阿吽の呼吸レベルまで高めやすくなりリモートで働いた場合の伝達の速さや発言のしやすさが変わりました。

IMG_4076


・セレンディピティ(偶然の産物)が増えた!

改善の種は雑談にあり。
ああしよう、こうしようと言った改善のアイデアが今までより遥かにスピーディに産まれやすくなった。
チャットではどうしても結果だけを伝えてしまったりしがちです。
雑談チャットを作って補ってはいますが、ここが不便なんだよなー。こんなのあったら便利なのに。。
といった雑談から社内の改善やアイデアの種がたくさん生まれるようになりました。


・寂しくない!!(笑)

喜び2倍 辛さ半分
人はだれでも喜びを分かち合いたいもの。
開発中に詰まったり悩むことはしょっちゅうありますが、同じ立場の仲間が居る事により苦しい時も頑張れたり、解決した時の喜びが倍増しました。

またリモートワークだと考えすぎて落ち込んでしまったり、一人で悩んでしまっていたスタッフも居たのですが会って話をする事で解決したと、とても満足そうでした。


4e110b5c0f8d9769ac8c61c60eed485b_s


・学習コストが下がる

常に教え合いながら進めることが出来るので、人が育ちやすい環境になりました。
何度も説明したり動画やテキストで十分な内容はマニュアルを引き続き活用しますが、マニュアルだけでは伝えきれない知恵も多いもの。

特に初心者の間はチャットで言語化するにも時間がかかるため、横に居て常に教えてくれる人が居る環境は心強いようです。

人の作業を横で見ることでパソコンを20年以上触ってるスタッフでも、PCスキル2年程度のスタッフの作業を見て、「そんなやり方あったんだ!」と教わる事もたくさんありました。 
もちろん経験豊富なスタッフの作業を横で見る事で経験の浅いスタッフが学ぶ事も多かったです。



・聞きたい事がある時に他の部署にも簡単に聞ける

システムとデザインの中間技術の話だったり、他部署に何かを聞く際に直接会話すればすぐ解決する内容でも、チャットだけだと聞きづらかったり上手く伝わらなかったり、伝えるのもテキストだととても長い時間がかかったりしていました。
同じ場所に全員が居ることで、部署間の情報共有も進みました。
ランチはなるべく2−3人の少数ペアで毎日人を変えて行くことにより、普段関わりの少なかったメンバーとも直接話す機会が増えました。



●計画折り紙と作業承認ボードを使う事により週に40時間分の作業見積もりを出すことにした

今までは各自が大体の見積もりで今週中にや全てなるはやで見積もっていました。
各自が何をやっているかは大まかにしか把握しておらず、差し込みタスクも入るため負荷の高い人は、本人も気づいていない間に週に50時間分ぐらいの見積もりで働いている事もあったようです。


週の最初に今週やるべきタスクを40時間分できちんと見積もる事と、作業承認ボードを使う事により下記のようなメリットが産まれました


・誰が何をしていてどんな状況なのか一発でわかる


GitHub等のプロジェクト機能もあるのですが、複雑なものよりとにかくシンプルで見せる化出来るものを探していました。
メンロー社では2年間何万時間もかけているプロジェクトでもこれで対応出来ているとの事でまずは真似をする事にした所、大変わかりやすくスタッフにも好評でした。

IMG_5349


紙の大きさでタスクの重さ
マグネット(シールの色)でどこまで終わっているのか
今週は誰と誰がペアを組んでいるのか
作業は順調なのか

人が何をしているか、どのチームが遅れているのか?
毎日一目瞭然でわかるため助け合いが出来たり早めに対策を取ることが出来るようになりました。


また、週の最初に40時間分を見積もっているため、差し込みタスクが入ったとしても何が遅れるのか明確になり、本当に急ぎなのか?今週やる必要はあるのか?と依頼する側も自問自答出来るようになり各自の見積もり能力も上がりました。



●毎朝スタンドアップミーティングの実施 

毎日の進捗報告を毎朝行う事にしました。
といっても、ルールは話が長すぎない事。
助けが必要であればそれも伝えます。 

10人程度であればほんの数分かからず終わります。
自由の女神の銅像を手に持った人が話す役。

作業承認ボードとスタンドアップミーティングを行う事で、進捗を伝える日報が大幅に削減出来ました。
IMG_5346



●今週に限り出来る限り夜も飲み会の時間を作って皆で語るようにした





もちろん自由参加ですが、皆積極的に参加してくれて、普段話せないような事も多少のお酒が入る事で
話やすい雰囲気になり社員感の距離がグッと縮まったように感じます。


IMG_4089

-----------------

2月からの1週間このように働き方を変えただけで劇的な変化がおきましたが、
上記のような試みを行った中でたくさんの質問が出てくると思います。

2人で1つのPCで開発して生産性は落ちないのか?
同じ場所に集まって仕事するならもうリモートワークはしないのか?
同じ部署ならわかるが、別の部署で組んで意味はあるのか?
 

もちろんメリットだけでなく、デメリットもあり今のままずっと定時で同じ場所に集まって働いていくには地方のスタッフも居ますので無理があります。


これをどのように解決していくか?
続きはまた次回に書きたいと思います。