前回の「40日間の冬休みを実施しました その3」続きです。

リベラルアーツでは、3年以上に渡りフルフレックス&リモートワークで働いてきました。
今回はじめて40日間の長期休暇を全体で取得する事で、リベラルアーツの現在の課題もたくさん見えてきたので、その事と解決への取り組みついて書きたいと思います。

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現在の会社の課題

・忙しい人がずっと忙しい
本来はスキルが高く会社に貢献度が高い人ほど、時間にゆとりがある状態が自然ですが 、その逆の現象が起こっている。


・たくさんの効率の良いやり方が埋もれてしまっている
リモートワークで働くため、各自の画面を見ることはありません。
そのため、効率が悪い仕事の進め方をしてしまっていたり、もっと良いやり方があるのに知恵の共有がされていない状態になっている。


・ お互いの進捗がわかりづらい
フルフレックスとリモートワークの弊害ですが、お互いの進捗がイマイチわかりづらい。 
お互いの情報発信はしているのですが、やはり同じ場所で働いている事に比べると、しょっちゅう確認を取らないといけない。


・自分以外に対応出来る人がいないため人気プロジェクト程休めない。
売上げに貢献しているはずなのに、サービスがヒットする程休めない。
基本的には各自が好きな事を開発しているため、何かがヒットしても誰かを割り当てたくても同時に進めてる案件が多すぎて社内リソースが足りていない。
更に担当者が病気等で休んでしまうと、全く開発が進まなくなってしまう。


・時短勤務に対応しづらい
一般的な会社と比べると比較的自由度が高く、時短は取りやすい傾向にあるのですが、時短にしたとしても、担当者が一人で解決し保守も行うためハードワークになりがちで結局休みづらい状態になっていました。
責任感が強いスタッフが多いため時短だからと放っておくような事はしませんから、きちんと対応してくれるのですが、それではやはり負荷が高すぎる状態になっていました。


・ 社長及びディレクターの「ところでもうちょっとここをやってくれないか?」問題(笑)
他社でも見られるケースですが、良いペースで開発が進んでいたのにちょっと廊下で会った時の立ち話で「ところでこれもやっておいてくれないか?」
それによってまた残業が発生する。。。
よくある話ではないでしょうか?
各自の進捗や一週間のタスク量が大まかにしかわからなかったり、いつ働いているかわからないため相手の抱えているタスク量が見えず、特にこういった現象が起きがちになっていました。
担当者によっては一生懸命、週に50時間分働いてこなしてくれているようなそんな状態も改めて発見できました。
開発が好きなスタッフですし、助けている人も助けられてる人も自分に出来る限りの事はしよう、全体で良くなろうというスタッフばかりなのでそこに不満が出ていたわけではないのですが、この状態が続くのは身体的にもいつか無理が来てしまいます。


・1週間の曖昧なゴール 
責任者としては、ここまでやって欲しいのにな。
でも、担当者の人忙しそうだから遠慮しとこうかな。
相手の状況が見えないので、ついつい遠慮してしまい結果全体として効率化が進まない現象が起きていました。
もしくはフルフレックスなので急に仕事頼まれたからプライベートの予定をキャンセルしないといけない。
フルフレックスですし、仕事ですからそれは仕方ない事と言えばそうなのですが、担当者も責任者も予定が読みづらく、あまり遠出せずに頑張ってくれてるスタッフが長期休暇を支えてくれているような現状でした。
手当等、お金で報いることは出来るかもしれませんが、そもそもリベラルアーツではお金に重きを置いているスタッフは少なく、お金だけでなく時間の豊かさも大事にしているのでお金を多く渡したからといって解決にはならないのです。


・課題共有や関連部署の情報共有の課題

 社員満足度調査を実施して、他社平均よりも遥かに高い満足度でしたが、いくつかの課題として
業務上の課題共有や関連部署の情報共有といった、情報共有をもっとしたいと思っている事が多い人がわかりました。

長期休暇を取る事で、更に社内の問題が浮き彫りになり全体で見直す良いきっかけとなりました。



様々な課題が出てくる中で、ではどうすれば良いか?



今、この仕事の進め方の延長に解決策はあるのか?
果たしてこのままの働き方で社員が本当に豊かになるのか?

下記のような方法をとった場合はどうでしょうか?


・プログラマを増やす
→今よりは楽になるかもしれないが、その人のお給料を稼ぐため新しい仕事が増える。
そのため根本的には忙しさは変わらない。


・現在の技術者が育つ
→実は上記と根本的に変わらない?
技術者が育つと新しいプロジェクトを作るから


・今の人数で複数人開発してはどうか?
→よくある複数人開発は今回の解決策にならない。
機能が10個あるうち1-5をAさん 6-10をBさんが担当したとします。
結局バラバラに開発しているから、それぞれの領域が知恵の塔になってしまいます。


忙しいから人を増やす。
人を増やすともっと忙しくなる。
だからもっと人を増やして解決しようとする。

このルーチンが繰り返されている会社は多いのではないでしょうか?
「遅れているソフトウェアプロジェクトへの人員追加は、さらにプロジェクトを遅らせるだけだ」ブルックスの法則
リベラルアーツにも全く同様の現象が起きていました。 
スタッフが皆現状を何とかしたい。 
しかし、その解決メソッドが見つからない。
自分達で思いつかないなら、他社に学ぼう。
きっと上手くいっている会社があるはずだ。


日本に限らず世界中のソフトウェア開発会社を探していく中で、ある書籍を発見しました。


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ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント

こちらはメンローイノベーションズという

・デンマークのCHOによる「地球上で最も幸せな職場トップ10」として認められた
・ソフトウェアの受託 アジャイル開発会社
・役職も部署もない全員主役のマネジメント
・階層がない組織
・毎日何かしら学びがある
・急な休みにも対応出来る
・仕事内容や進行、給料までオープンにして、信頼を生む

「良い組織」を作りたいと考えている経営者やマネージャに読んでもらいたい本 との事です。
 

読んだ瞬間に今のリベラルアーツに足りてない部分を解決してくれるメソッドはこれだ!と電気が走りました。

長くなりましたので、次回具体的にリベラルアーツが2月から取り組んでいる内容と変化についてお話したいと思います。